大人になるとRPGを遊ぼうと思えなくなる理由
子供のころは寝る時間を惜しんでもやっていたテレビゲーム。
大人になるとゲームの中でも特にRPGは遊びたいと思えなくなる。似たことをリアルでもしているからかもしれない。
RPGの本質と現実の重なり
RPGは、以下のような要素を多く含んでいる。
- 成長(レベルアップ、スキル取得)
- 人間関係(パーティとの絆、イベント)
- 問題解決(クエスト、謎解き)
- 目的達成(ラスボス打倒、平和の実現)
大人になると、仕事や人生そのものがそれに近い。
- スキルを覚え、キャリアアップしていく(=レベルアップ)
- チームで協力してプロジェクトをこなす(=パーティプレイ)
- 問題や困難に挑み、乗り越える(=クエスト)
- ゴール(昇進、家族の幸せ、夢の実現)を目指す
つまり、RPG的な経験をすでにリアルでやっている。わざわざ仮想空間で再体験したいと思わなくなる。
時間・エネルギーの制約
RPGは基本的に長時間プレイを必要とする。
- ストーリーを追うのに集中力が要る
- 時間がかかるレベル上げや探索がある
一方、大人は
- 忙しくて連日ゲームの時間がとれない
- ゲームの中でやらされ感を感じた瞬間に冷める
といった状況が多く、時間コストに見合わなくなってしまう。
感情移入がしづらくなる
- 王国を救う
- 魔王を倒す
- 勇者として世界を旅する
これらは現実から遠く、ファンタジーすぎると感じるようになる。世界観に感情移入できず、冷めた目で見てしまうこともある。
自分で物語を作る側になる
子供のころは与えられた物語に没入するのが楽しい。
大人になると、自分で物語を動かす側にまわることが増える(仕事・家庭・趣味など)。
つまり、自分が主人公の現実の物語のほうに意味を見出すようになる。
別ジャンルへの移行
パズル、格闘、レース、シミュレーションなど
- 短時間で遊べる
- ストーリーや成長要素が少なく、すぐ始められてすぐ終わる
といったジャンルのほうが、大人のライフスタイルには合いやすい。
まとめ
RPGは、成長・努力・人間関係・目的達成など人生に似た体験そのものであり、大人になるとそれをリアルでこなしているため、再体験の価値を感じにくくなる。