懐かしい音楽を聴き続けるとすぐ飽きてしまう理由

懐かしい音楽や当時のヒット曲って絶対聴いたら「あー、懐かしい!」ってなるけど、聴き続けると飽きちゃう。

一方でファンとして集めているアーティストの音楽は聴き続けられて、いつでも楽しい。

この2つの違いを整理してみる。


当時のヒット曲や懐かしい音楽の場合

選択の主体が環境

当時のテレビやラジオ、友達から薦められて触れたことが多い。よく聴いた経験としての記憶はある。

流行っていた、周囲が聴いていたからという理由で手に入れる。でも自分が主体的に選んだわけではないので、深い思い入れや愛着は少ない。

思い出のフックが主

ヒット曲や懐しい音楽は特定の時期や出来事と結びついている。聴くだけで当時の気分や思い出が瞬間的に呼び起こされる。

短期的には強烈なポジティブな感情が湧く。

驚きや発見が薄い

繰り返し聴くと、驚きや発見は無いので快感が薄れる。聴いている人にとって音楽自体の魅力はそこまで強くない場合が多い。

シングル1枚だけ持っているなど、アーティストやアルバムの他の曲はあまり知らないと音楽体験は浅い。


ファンとして好きなアーティストの曲の場合

選択の主体が自分

好きだから自分で集め、自分の趣味として楽しむという感情もある。

音楽的魅力が強い

アレンジや歌詞、演奏の細かい部分に注目できる。音楽そのものが面白く、感情にも結びつくので繰り返し聴いても楽しめる。

複雑さや深みに気づく

好みに合致していて、メロディやリズム、アレンジ、歌唱から聴くたびに発見や感動がある。

アーティストを深掘りしたり、シングルだけでなくアルバムを聴くことで世界観やテーマを深く体験できる。

次の曲も自然に追いかける

音楽体験として深く楽しめるので、集めたり繰り返し聴く動機が強い。


懐かしいだけの音楽は聴き続けると飽きやすい

気づきの無さ

繰り返し聴くと既視感が強くて驚きや発見がなくなる。快感が薄れる。曲そのものへの新しい発見が少ない。

年に数回だけ聴く

1年に2〜3回聴くだけでも懐かしさの感情はしっかり得られる。

シーズンと合わせる

夏歌は夏に、冬のバラードは冬に…みたいに季節とリンクさせると感情効果が倍増する。


まとめ

当時のヒット曲や懐しい曲は思い出に結びつく感情体験としては強力。聴いている人にとって音楽としての魅力が弱いと繰り返しの快感は持続しない。

一瞬の強い感情を味わうことが最大の価値。たまに聴いて感情を揺さぶられるのが一番心地いい楽しみ方。

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