仮想世界を遊んでみた


2022年秋からSecond Lifeに入り、そこで初めて仮想世界の中で遊び始めた。

そろそろ2年になるので思ったことをまとめてみる。


初めての仮想世界

Second Lifeに入る前、別の仮想世界で遊んだり、MMORPGで遊んだことがなかった。

元々、仮想世界には興味あった。富士通がやっていた『ハビタット』という世界があることを知って、そこで遊びたかったが当時はパソコンを持ってなかった。


だから仮想空間で歩き回れる世界の中に入るのが本当に初めてで新鮮だった。

アカウントを登録して、その中に入れたときは嬉しかった。チュートリアルをしたら、その後は本当に目的もないし、どこでも歩き回れる。仮想空間の中にいるアバターはNPCではなく人間が操作している。アバターの着替えは難しい。UIやショートカットが分からないから操作もおぼつかない。


Second Lifeが今はなぜか流行っていない世界だと思ったので、入るときにTwitterでアカウント作成から実況中継してみた。そうしたら多くの住人に自分の存在を知られることになった。

入るときに新人をサポートされている方に声かけていただいた。入ったあとも、とあるSIMにいたら声かけていただき、「こちらに来て」と誘われてとある場所に行き、そこにいらっしゃった住人の方とおしゃべりできた。

入ったその日にこの人達に出会えたのは幸運だったと思う。


窮屈だった現実世界

仮想世界に入ったころは現実世界では新型コロナウイルスの流行に伴って自制・自粛ばかり。窮屈な感じだった。外に出ることもままならず、家の中で過ごす日々。仮想世界では気兼ねなく、どこでも歩き回れてコミュニケーションできた。

現実世界の窮屈な日々と仮想世界の中の自由がちょうどマッチした。


仮想世界の中

イベントに誘われたり行ったりして、最初のころは毎日1時過ぎまで遊んでいた。コミュニティスペースにいて、おしゃべりに参加したりした。新人を歓迎してくれる場所が多かった。

その後は新人である自分だからこそ分かる視点からガイドサイトを立ち上げて、気づいたことやおすすめスポットをシェアしたりした。

仮想世界の中でモノ作りができるようになる。作ったモノを使ってしたいことを表現できるようになる。土地を借りて場所を作ってイベントをして楽しい日々を過ごせた。


現実世界あっての仮想世界

まず仮想世界の中で最初の1年を遊んでみるのは楽しい。自分が見ている範囲の中だけど、どんなことが起きるか分かるようになる。

1年を過ぎると同じことを繰り返すか、新しいことを探すかになる。そんな日々の中で仮想世界との付き合い方を考え始める。


現実世界にいる自分にとって、仮想世界の中でも時間かけて過ごすのは二重に生きていることに気づく。この二重に生きるというのは体力的にも精神的にも続かない。人生を二倍生きているようにも感じた。


仮想世界に入りすぎると、現実世界に支障をきたすことが多くなる。現実世界でしないといけないことを差し置いて、仮想世界に入るのは良いものではなかった。

睡眠を削ると日中のパフォーマンスや健康に影響する。仮想世界で行われるイベントは夜が多くて本当に睡眠に入る直前まで遊べる。睡眠に入ろうとしても覚醒したままで睡眠の質に影響してしまうので夜のイベント参加は難しくなる。

アバターのためにお金や時間を使ってる一方で、現実世界の自分のメンテナンスを怠っているということも起きがちになる。


結局は現実世界あっての仮想世界。

現実世界を疎かにしないようにする。仮想世界の中でも生きるのではなく、本当に遊びたいときにだけ入るようになった。